Clarion Full Digital Sound セミナー&デモカー試聴会 in AV Kansai
世界初のフルデジタルサウンドシステムの製品セミナーとデモカー試聴会が、関西地方で屈指のカーオーディオ・プロショップ「AV Kansai」において開催された。この日は朝から試聴を希望する来場者が相次いで訪れ、フルデジタルがもたらす透明感あふれる音に酔いしれた。

セミナーの会場となったのはAV Kansaiが視聴室として用意しているシアタールームだ。壁面には150インチのスクリーンが設置され、そこに解説資料を映しながら進行するという、発表会さながらのセミナーとなった。セミナーではお馴染みとなっているクラリオン市販営業本部の武田友宏氏と、技術開発本部の武藤 慧(あきら)氏の二人が登壇。入力からスピーカーまでをフルデジタルで再生するシステムの魅力について解説した。

武田氏はFull Digital Soundについて、「スピーカーまでフルデジタルで伝送するので劣化がない上に、システムは重い外付けアンプを必要としないシンプルなもの。軽量で省電力化にも大きく貢献する」と説明。フルデジタルで音が出る仕組みについてもスライドを使いながらわかりやすく解説した。武藤氏は、「Full Digital Soundには多彩な入力端子を備えており、ハイレゾ音源にも対応するなど多彩な音源に対応できる。アナログ入力にも対応するので輸入車などの純正システムと組み合わせられる高い汎用性を持つ」と、Full Digital Soundが持つシステム上の優位性を強調した。
二人の解説が一通り終わると恒例の質疑応答の時間。ここではAV Kansaiの岩元秀明社長も加わり、Full Digital Soundについての様々な疑問に答えるコーナーとなった。この中で最も多かった質問は「フルデジタルで音が出る仕組みが何度聞いても理解できない」ということ。鋭い突っ込みに対して一時は二人が答えに窮する場面もあったが、岩元社長から「理屈抜きでデジタルの素晴らしい音が聴ける凄さがある」とFull Digital Soundのメリットを述べる助け船。「それでは実際にデモカーで音を聴いてみよう」となった。
デモカーはクラリオンの「トヨタ・アクアG'z」と、AV Kansaiが用意した「アルファロメオ アルファGT」の2台を用意。“フルデジタル”でのカーオーディオに対して疑問を持っていた人たちも、透明感あふれる音に大半の人が満足した様子。特にサブウーファーを入れても20万円台後半でシステムが完成する高いコストパフォーマンスに「価格以上の素晴らしい音」という率直な感想が多く得られた。その一方で、ユーザーからの意見として期待と同時に要望も上がり、クラリオンへの貴重な意見となったようだ。





AV Kansai大阪・堺店
〒590-0940 大阪府堺市堺区車之町西 3-1-1 TEL.072-228-7771
営業時間:10:00~20:00
定休日:水曜日

文:会田肇
カーAV評論家
1956年茨城県生まれ。自動車雑誌編集者を経てカーナビゲーションやカーAV機器を中心とした取材活動を行う。ITS分野への関心も高く、最近ではADAS(先進運転支援システム)関連にも活動範囲は及ぶ。日本自動車ジャーナリスト協会会員。全国各地のカーオーディオプロショップ等で試聴イベントを随時開催しています。フルデジタルサウンドの世界をぜひお近くの会場で体感してください。 |