第2回 ハイエンドカーオーディオコンテスト Clarion FDS クラス(後編)

2016年9月24日(土)・25日(日)の2日間に渡り、ハイエンドカーオーディオ協会主催「第2回 ハイエンドカーオーディオコンテスト」が、静岡県掛川市の「つま恋」で開催されました。ここでは本年から新設された「Clarion FDS(フルデジタルサウンド)クラス」にエントリーされたディーラーデモカー/ユーザーカーを、カーオーディオジャーナリストの石田功氏のコメントを交えてご紹介します。
トヨタ 86(大野 昌孝さん / ナナミサウンドファクトリー)





音作りのコンセプト 少し芯があるような硬めのサウンドですが、これもデジタルスピーカーのキャラクターと考えて、バランス良く再生できるようにしたつもりです。デジタルオーディオプレーヤーからZ3~Z7までフルデジタル仕様です。(大野さん) |
石田功の評価コメント 「東京オートサロンでクラリオン・フルデジタルサウンド・システムを搭載したデモカーを試聴して印象が良かったので、興味を持ちました。」と語る大野さん。神奈川のナナミサウンドファクトリーにインストールを依頼した愛車86のシステムはフルデジタルサウンド・システムと従来のアナログシステムを融合させたスタイルだ。「細かい音が良く聴こえるようになったし、音の広がりもすごい。楽器なんかも、そこにいる感覚を強く感じるようになりました」と満足の様子だ。 |
三菱 i-MiEV(赤池 公治さん / 赤池カーコミュニケーツシステムズ)





音作りのコンセプト 音のテーマは「コンサートホールの中央で一番前、かぶりつき席」演奏との距離が近い、迫力とリアル感の追求をしています。独りの時にはリアルに浸り、誰かと一緒であれば「コンサートの感想を共有」できる空間作りをしてみました。(赤池さん) |
石田功の評価コメント 見た目はほぼ純正のままの三菱i-MiEVにクラリオンフルデジタルサウンドを搭載したのが、静岡の赤池カーコミュ二ケーツシステムズ。クルマが小さいだけにフルデジタルサブウーファーの搭載は難しいと思いきや、コンパクトなエンクロージャーに組み込んで搭載したのがアイディアだ。しかもこのサブウーファー。積み下ろしができるように作っている。フルデジタルサウンドをデモカーに搭載した感想は?「音が良いこともさることながら、好みの音に容易に調整できるところがうれしい」(赤池さん)とのこと。また「速い低音なので、静けさや余韻も味わえて満足」とも。タイムアライメントは、まだまだ調整の余地がある音だが、キレと抜けの良い音はフルデジタルサウンドらしいもの。インテリアのイメージを変えずにフルデジタルサウンドを組み込んだ好例だ。 |
アウディ A7スポーツバック(原田 宗司さん / East Blast(イーストブラスト))
[エントリーショップ]East Blast(イーストブラスト)





音作りのコンセプト フルデジタルシステムと聞いてイメージする音とは違う方向の音にしたくて、厚みがあり柔らかい音に仕上げています。(原田さん) |
石田功の評価コメント 「新製品に興味があったので」との理由で、クラリオン・フルデジタルサウンドの購入を決めたのはアウディA7の原田さん。インストールを担当したのは大阪のイースト。フルデジタルサウンドと聞いてイメージする音とは違う方向の音にしたくて、厚みがあり柔らかい音に仕上げたという。純正システムが外せないアウディでもオーディオのグレードアップが可能なことを示す好例だ。 |
スズキ ソリオ バンディット(高橋 康之さん / Garage-A(ガレージA))





音作りのコンセプト 「ドライブ中についつい楽しくてボリュームを上げてしまいたくなる」そんな音を目指しました。3WAYに比べやや不利な条件の2WAYで課題となる「中域の厚み」を持たせる為、試行錯誤を重ねて今回の音にたどり着きました。(高橋さん) |
石田功の評価コメント 群馬のガレージAのデモカーとして、スペシャルコンテンツでも一度紹介しているソリオバンディット。「フルデジタルサウンドを体感してみたかった」と導入を決めた。オーディオのインストールにこだわり、さまざまなコンテストやイベントに出場して好成績を獲得している。「フルデジタルならではのスピード感あるサウンドがGOOD」とお気に入りの様子だ。 |
トヨタ イスト(西林 和也さん / カーオーディオクラブ)





音作りのコンセプト ・各楽器とコーラスは華やかさを出しながら、しっかりと躍動感を表現できるように心掛けました。各々のパートも分離を良くし、残響感を意識してスケール感を感じ取れるようにしました。
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石田功の評価コメント 大阪のカーオーディオショップ、カーオーディオクラブのデモカーが、このイスト。純正ヘッドユニットのままで、サブウーファーまでフルデジタルサウンドのシステムを搭載した。フルデジタルサウンドの魅力は「調整による表現力の楽しさ」(西林さん)。カーオーディオクラブらしい元気で楽しい音に仕上がっていた。 |
BMW 530i(大槻 政信さん / レジェーラ)





音作りのコンセプト ・明瞭かつ繊細で艶やかな音場になる様に調製しました。
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石田功の評価コメント 現在、最先端のシステムに興味があったので、フルデジタルサウンドをデモカーへ導入したのが静岡のレジェーラ。オーディオの入れ替えが難しいBMWにはフルデジタルサウンドはぴったり。心地よいサウンドにこだわったというBMWは「手軽に高音質を楽しめて大満足。コストパフォーマンスは非常によい」(大槻さん)とのこと。 |
トヨタ プリウスα(高原 弘行さん / スーパーオートバックスかわさき)





音作りのコンセプト ・歌いながらの感情の変化が分かるように表現しました。
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石田功の評価コメント スーパーオートバックスかわさきのデモカーはプリウスα。「フルデジタルサウンドは純正システムを生かしてサウンドをクオリティアップできるのがいいですね。最近、輸入車の多くはオーディオの交換ができませんし、国産車でも高級車や一部メーカーなど、オーディオの交換が難しいクルマが増えています。そんなクルマのオーナーでも、オーディオの音に満足していない人は多いと思うんです。そんな、既存のカーオーディオ好きとは違う、新規客への起爆剤になればと思っています。」(高原さん)とのこと。 |
全国各地のカーオーディオプロショップ等で試聴イベントを随時開催しています。フルデジタルサウンドの世界をぜひお近くの会場で体感してください。 |